ヘルパーが仕事内容として対応する買い物は、食料品など日常的なものが中心ですが、利用者にとっては長年の習慣でこだわりがあるものです。
一緒に出かける時には良いのですが、現実的には依頼されて一人で買い物に出かけることが多くなります。
この時に重要なことは、何をどれくらい、いくらの予算で買ってくるのかを良く確認して出かけることです。
利用者には通常の買い物行動があるもので、一か所のスーパーで買い物をしているわけではありません。
野菜と肉は、どこのスーパーで、魚は別のスーパーというように買い物を分けているのかも知れません。
また、牛乳と言っても種類がたくさんあります。
低脂肪牛乳もあれば、乳脂肪分も含有量はさまざまです。
メーカーによっても好みが違ってきます。
卵は安いからと言って十個入りなのか、六個入りなのか細かい確認も必要です。
ヘルパーの活動エリアが、自宅と離れておれば、土地勘がありませんので最初は上手に買い物ができないかもしれません。
しかし、いくら時間がかかっても金銭の確認など、最低限のことは割愛せずに、きちんと行うことが大切です。
レシートが出ない店もあるでしょうし、細かい金銭の確認を利用者の目の前ですることが、いかにも事務的で嫌だと思う人もいるでしょう。
けれどもこれは仕事です。
事務的なやり取りがあることは当然のこととして了解していただかなければなりません。
その上で言葉や態度で事務的な冷たさをカバーする工夫も重要です。